原出處:

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2010年5月7日(金)付
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 近所のハナミズキは連休中に花の極みを迎えた。街路樹には白が多いが、たまに薄紅の花をつける木を見る。
立夏を過ぎて緑まぶしい季節。生まれくる白い命とすれ違い、記憶の中へと帰る薄紅のそれがある▼

ハナミズキ:

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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欄にて34歳で乳がんに倒れた女性を書いた。遺志である「樹木葬」の適地を探し歩き、
やっと地元に見つけましたと、ご両親のお便りにある。茨城県内で営まれた埋葬祭に参列した▼
2月在本欄中有寫過有關一名因乳癌過逝享年34歲的婦女朋友。經由她雙親的幫忙,走訪了她的遺願之地-
「樹木葬」

どうした縁か、故人の姓名は漢字4字とも草木にかかわる。ふさわしい新緑の中に50人ほどが集まった。
木を植える穴に、痛いほど白い遺骨。夫に続いて皆が土を入れていく。もうすぐ2歳の長男もシャベルを握ったが、
あとは土いじりに興じていた▼
也許是緣分吧。她的名字四字都和草木相關。在恰當的新綠中親友約有50余人來到。
一邊挖用來種樹的洞穴,一邊放入這些令人難過的遺骨。
從未亡夫開始,親友們陸續的覆上塵土。接著2歲的長男也握著小鏟子。接下來...

墓標の木を囲むのは、故人が望んだローズマリーだ。南欧原産で地中海を望む丘に生えるからか、
学名にあるロスマリヌスは「海のしずく」の意 味という。葉は香料になり、ほぼ四季を通して淡青の花をつける。
花言葉は〈追憶〉と聞いた▼
而圍繞著墓木的則所她所希望的迷迭香。原產於面向地中海的南歐邱陵,學名為Rosemary,據說是「大海的水滴」一意。
葉子不但可以作為香港,而淡青色的花幾乎一年四季同時也綻放著芬芳。

人を思うと書いて、偲(しの)ぶ。娘であり妻であり、母である人の面影は、
可憐(かれん)な花や涼しげな香りが呼び戻すだろう。彼女は宝飾デザイナーとして、
乳がんと闘う「ピンクリボン運動」のピンバッジにも生きた証しを残した▼
因為想念而思慕???
兼具為人女、妻、母三種身分的朋友是否會因楚楚可憐的花或是暗自流動的香氣而歸來/
她曾是一名珠寶設計師。而後卻只剩下和乳癌奮動的粉紅絲帶運動(......)

若い人は若いまま、記憶の中で生きていく。心から消える時が本当の死ともいう。使った命を確かめる写真と、
使い残した命を受け継ぐ木。ともに愛(いと)しい人を消さぬ知恵である。なるほど、
漢字の縁と緑は双子のよう。一面識もない方を、これほど近くに感じたことはない。
年輕的時候死去就只在記憶中留下年輕的樣子。一但從心中都消失了那才是真的死去。
能夠作為「曾經活著」的作證的照片和丞接未完成生命的樹
2者均是不讓心愛的人消失的方法。
原來「緣」和「綠」果然是雙胞胎。連見過一次面都沒有的朋友,想不到居然有說這麼近。

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